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冬のニオイ

第1章 未送信BOX

【2007.12.31】

翔くん、もうすぐ今年も終わるね。

今、コンビニに出たついでに翔くんちまで来ちゃってます。
翔くんの部屋だけ電気ついてないね。

あれかな、大学の人たちと年越しのパーティーとかかな。
もしそうなら楽しんでね。

実はねお蕎麦用意してあるの。
二人分。
だって去年は一緒に食べて、それからお参りに行ったでしょ。
だからもしかしたら、って思って。

でもこの時間に戻ってないなら来ないよねぇ。

あ、それとも今向かってるとか?




あーあ、オイラやばいな。

これじゃぁ、思い込みの激しいストーカーと同じじゃんね(笑)。



オイラ、きっと振られたんだよね?
このまま連絡もなくて自然消滅なんでしょ?
翔くんは優しいから、別れるって言えないもんね。
もう察しろ!って感じなんだろうなぁ(笑)。

もう、ダメなのかな……

あーもー、こんな好きになってるのに、どうしてくれるんだよ~。






涙出てきたから帰るね。

馬鹿だね、オイラ。
何してるんだろ。

来年も、翔くんにとって良い一年になりますように。

おやすみ。




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