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冬のニオイ

第1章 未送信BOX

【2008.1.8】

翔くん、元気ですか?
明けましておめでとう。

あれから話したいと思って何度かメールしようとしたんだけど、勇気が出なくてダメでした。
でも出さなくて良かった。
翔くんは、もう会うつもりないでしょ?

何から話せばいいのかな。

今日は寒いね。
石油切れててさ。
ストーブつけられないから布団に入ってます。
部屋の中なのに息が白く見えるってヤバいよね(笑)。



ニノと相葉ちゃんに会いました。
ほら、相葉ちゃんの誕生日会、集まらなかったから、プレゼント渡すのに会ったの。

二人ともオイラ達が会ってないこと気づいてたよ。
誕生会の話、オイラも翔くんも別々に断ってきたから、何かあったな、ってすぐわかったんだって。

俺、問い詰められて話しちゃったんだ。
一人で抱えてるの、やっぱりしんどくて。

ほんで、ニノが岡田っちにきいてくれて初めてわかったんだけど、翔くんの大学でオイラのこと噂になってるんだってね。

ビックリした。

翔くんに申し訳なくて、どうしたら良いのかわかりません。

ごめんなさい。



はー、寒くて指が震えて上手く打てません。
いっか。
どうせこのメールも出せないんだから。
てゆーか、風邪引いたっぽい。
さっきからゾクゾクしてる。



寒いよ、翔くん。
今すぐここに来てオイラのことあっためてくれないかなぁ。

無理か。

来ないよね。

ホントにごめんなさい。






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