
刑事とJK
第16章 海物語
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男衆はもうビーチで水着に着替えてしまい、パラソルを張ったりしていた
「楽しみっすね///」
「何が」
「そんなの、女性陣の水着姿に決まってるじゃないっすか!!」
「興味ねーよ」
斉藤は地面にシートを敷き、その上にクーラーボックスを置く
「全くー、先輩は一体人生にどんな楽しみを持って生きてんすか」
「さあなぁ」
突然、おお という歓声が上がった
向こうから、水着姿の津森とゆうひが歩いてきたのだ
「……///」
「やばいっすよ先輩!!もう、薔薇とたんぽぽみたいな感じっすよ!!」
シゲは興奮している
ゆうひは斉藤を見つけ、笑顔でこっちにやって来た
『パラソルとか立てといてくれたんだ、ありがとー』
「お…、おう…///」
斉藤は目のやり場に困った
「あ、先輩顔真っ赤、照れてる~」
「照れてねぇよ!!」
斉藤は後ろを向く
ゆうひは斉藤の背中をポンポンと叩いた
『ね、この水着昨日買ったんだ、どお?』
「…似合ってる…///」
『ほんと…!?』
「…わけねぇ!!」
『は!?何よそれ、ウザい』
ゆうひはシートに座って日焼け止めクリームを塗り出した
似合ってるって言ってよ…
かわいいって言ってよ…
ゆうひはクリームを肩や背中にも塗る
斉藤のために新しいやつ買ったのに…
悲しくなってきた…
「背中、まだ白いの付いてんぞ?」
『え?///』
斉藤はゆうひの背中に残っていたクリームを伸ばした
「ん」
『…ありがと///』
「(先輩、それはエロいっす…///)」
シゲは羨ましがった
