
刑事とJK
第18章 姉です♪
「さぁゆうひちゃん、白状なさい」
『へ?何を…』
「そんなのー、決まってるじゃない
正貴のこと好きなの?///」
『……///』
「図星?
ん~かわいいのね~!!」
真理子はゆうひのほっぺをブニブニした
『やめてくだしゃい…』
「うふっ」
真理子はゆうひの頭を撫でた
「さすがあたしの弟!!
モテるわね~」
ゆうひは首を傾げた
その顔は少し寂しそうだった
「安心してね、あたしはゆうひちゃんの味方よん♪
気持ちは、伝えたの?」
気持ち…
あたしは、伝えてない…
でも、あたしはもう斉藤の答を聞いてしまった…
『うっ…うぅ…、真理子さんーー!!!』
ゆうひは真理子に飛びついた
「あらあらどうしたの?何か悲しいことあったの?」
真理子はゆうひの背中をポンポンと叩いた
その手は本当に優しくって、まるで自分のお母さんみたいに思えた
『あたしは…言ってないです…好きって…
でも、斉藤はあたしのことどう思ってるか言ってくれました…』
「それで…?」
『あたしのことはスキだけど、昔好きだった人への好きとは、ちょっと違うって…』
真理子は頬に手を当てた
「スキの中身は、まだはっきりとはわかってないんでしょ?
もしかしたら、昔の想い人よりもゆうひちゃんのことを…」
『それはないです!!』
「……っ…」
真理子は眉を下げた
『斉藤の同僚の人に、話を聞いたんです…その、斉藤が好きだった人について。そしたら…』
「…うん」
『絶対敵わないと思いました…斉藤の中のその人は、存在が大きすぎて…』
村上さん…
『あたしなんて…斉藤からたくさんのことをもらってばっかで…
迷惑かけてばっかで…』
手が震えてきた
あたし、ほんと泣いてしかないなぁ…
「ねぇ、その人って…
村上って人?」
『…!!
知ってたんですか!?』
真理子はうっすら笑った
