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刑事とJK

第19章 西の白虎、東の青龍



「ねえ正貴~退屈よ~」


真理子は部屋の扉を開けた


「そこから一歩も入ってくんな」


「ええ~」



日曜日、ゆうひと肉じゃが食った日から、変に体がだるい…



あの時は急に眠気が襲ってきて、すっかり眠ってしまった。

目を覚ましたらゆうひはもういなかったし…



ニコニコした真理子の笑顔は寒気がする



斉藤はハッとした


「お前、まさかオレに薬でも飲ませたのか?」


「わっかんないなぁ~♪」



このババアが…!!




そのとき、シゲは恐る恐る真理子に近づいた


「あの…すいません…ここは仕事場なんで、用がないなら出ていってもらえますか?」


おっ、よく言ったぞシゲ!!

さすがオレの後輩だ!!



「なあに、ぼく?かわいい子ね♪お姉さんと楽しいことでもしに行く?」


「…はい!!///」



おいっ!!!



「ちょっとどうなってるの!?
さっきから鼻血出した患者がいっぱい運ばれて来るんだけど…!!」


と言って部屋に入って来たのは津森だった



「あら?」


「あら♪」


津森と真理子は向かい合った



「あなたどちら様?」


「あたしは正貴の愛人よ♪」


「えっ!!!???」


津森とシゲは驚いた


「ど、どういうことなの斉藤!?」


「先輩、さっき愛人は否定してたじゃないっすか!!」



「っどいつもこいつも…こいつは斉藤真理子っつって…」


「奥さん!!??」


「違うわ!!
オレの姉だ、姉!!」



二人は真理子を見た


「え!?似てないっすよ!!」



「似たくもねぇよ!!!」

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