
刑事とJK
第19章 西の白虎、東の青龍
「斉藤のお姉さんでも、部外者は部外者。退出願えますか?」
津森はきっぱりと言った
「いーや♪」
津森は顔を引きつらせた
「斉藤は仕事に打ち込んでるのよ?
お姉さんならそれをちゃんと理解してあげなさいよ」
「あたしの正貴だもん
邪魔しようが何しようがあたしの勝手よ」
真理子はほっぺをふくらませた
「ここはプライベートじゃないのよ!?」
「じゃああなたは正貴の何なの?」
真理子のこの質問に、津森は口を尖らせた
「あたしは…斉藤とキスしたわ」
1番驚いていたのはシゲだった
「せ、せせ、先輩!!
津森さんとチューしたってほんとですか!!??」
「オレからじゃねえ。」
「じゃあしたんだあぁあー!!!!」
「まーあ、ひどい女ね。そうやって今まで何人の男を餌食にしてきたんだか」
「人聞きが悪いでしょう!!?
あなた、若作りしてるけど本当は40くらいじゃないの!!??」
「それ失礼じゃないの?
あたしまだ35よ?」
「四捨五入したら40よ!!!」
「何ですって!?
あなた、あたしより年下みたいだけど、明らかあんたのほうが老けてみえるからね!!」
「何ですってー!!!」
両者言い争いが続く中、斉藤の我慢はピークに達していた
「黙れっつってんだろーが!!!!二人とも今すぐ出ていかねぇと業務執行妨害で訴えんぞ!!!!」
真理子と津森は縮こまった
シゲに背中を押され、トボトボと出て行った
