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刑事とJK

第23章 ごめん


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「ほんとーにすいませんでしたああああーー!!!!!」


シゲは斉藤の前で土下座する



「ああもう、いいっつってんだろ。うっさいから黙れ」


斉藤は手でペイペイっとした


「いいえダメです!!!
それじゃあ僕の気が収まりません!!
いくら先輩を殴らなければいけない状況にあったからとはいえ、あんなにボコボコに…
先輩、僕を殴ってください!!」

シゲは左頬を差し出した



「っ…しゃーねぇなあ…」



斉藤は指をパキパキと鳴らした


「あ…でももし先輩に慈悲の心があるなら、ちょっとだけ手加減し…」


「するわけねぇだろ!!!」



辺り一帯にものすごい音が響き渡った


藤野はやれやれといった感じで、吹っ飛んだシゲを見た



「ま、小泉逮捕できてよかったな。今回はほんとお前の手柄だよ、斉藤」



「藤野も、悪かったな。
今回はほんとにいてくれて助かった」


斉藤と藤野はお互いに拳をコンッとぶつけ合った






「斉藤っ」


津森がこっちへやって来た


「あ、津森、ゆうひ診てくれてあんがとな」


「いいえ、そんなことはいいの…
ゆうひちゃん、監禁されてから3kgも体重が落ちちゃってるわ…
今は寝てるけど、一度見に行ってあげて」


津森がこんなことを言うなんて…
と斉藤は驚いたが

「ああ、わかった」

とだけ言っておいた



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