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刑事とJK

第31章 体育祭






〈父兄の皆様、今日はこのお暑い中、ご出席いただき誠にありがとうございます
生徒たちは皆―――…〉




と、タラタラと校長の挨拶が始まった



ゆうひは全校生徒の列に並び、斉藤は保護者用テントの下で涼んでいた



「マジで暑い…」


服を引っ張ってパタパタさせる



その時、背中をちょんちょんっと誰かが突いた


振り返ると、音楽教師の井淵先生だった



「お久しぶりです///」



げっ…



「ど、どーも、井淵先生…」



ヤベー、斉藤先生ってわかってるな…この人は…



すると井淵は小声で言った


「大丈夫ですよ、斉藤さん。
誰にも言いませんよ」


斉藤はホッとした


「あ…すんません…」



「ところで、斉藤さんは誰の保護者なんですか?」



「えっと…、丹羽の、叔父…(ってことで来てるん)っす…」


「今回も仕事ですね♪
頑張ってください」



井淵はかわいく敬礼した



「あ、はい、どーも…」



それでは、と言って井淵は本部テントへ帰って行った











心臓にわりぃわ…ほんとに…



斉藤は汗を拭った







午前中は生徒だけの競技だった

玉入れ、綱引き、リレー


そしてクラス対抗集団演技…



「……」


斉藤はパンフレットを見た



今から集団演技か…ゆうひは確か青組だったな



5組中の…3番目か






〈さて、それでは赤組の演技です!!お願いしまーす!!〉



というアナウンスの後に、曲が始まる




真ん中でスタンバイしている赤組メンバーは、曲に合わせて踊り出した






うーん…イマイチ…







赤組の演技が終わると


〈ありがとうございましたー!!では続いては緑組、お願いしまーす!!〉



そして、緑組のダンスも始まる





さっきのチームよりはいいかな?


みんな息がそろってる






そして緑組の演技も終わった



いよいよ青組の出番だな


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