テキストサイズ

刑事とJK

第35章 VS



『どーもどーも~』


ゆうひはご機嫌で部屋に入って来た


「どうしたんだ?」


『じゃーん!!』



ゆうひは紙袋を前に出した


「なんだこれ?」



『うふふー、家でワッフル焼いたんだ
たくさん作ったからみんなで食べてね!!』



「ワッフル!?
さすがゆうひちゃん、やる~」

シゲはワクワクしながら袋から箱を取り出し、蓋を開けた


中には出来立てのワッフルがぎっしりと入っていた


甘い匂いが空腹を誘う




「わあ~おいしそう///」


シゲは目を輝かせた


「確かにうまそうだな、一個もらうわ」


斉藤はひとつ手に取って食べた


「うま!!」


『ほんと?///
良かったら藤野さんとか、吉川さんにもあげといて』



「わかった」



斉藤は口をもぐもぐさせながら言った



『…トイレ借りてもいいかなぁ?どこにあるの?』


「刑事科室を出て、左に曲がってまっすぐ行ったところだよ」


シゲもワッフルをおいしそうに頬張っていた



『左?
わかった』



ゆうひは部屋を後にした















おいしいって言ってくれて、嬉しい///

また何か作ってこよっかな?




ゆうひは手を洗ってトイレから出てきた



その時、一人の男が横を通り過ぎた



大して気にもしなかったが、ふと目に入った男の名札には[本郷]と書いてあった






本郷…?



どこかで聞いた気が…




あ、斉藤が言ってた上司のこと!!??




だとしたら…これはチャンスかも!!





ゆうひは本郷の後をついて行った


ストーリーメニュー

TOPTOPへ