
刑事とJK
第41章 冬のシゲの春
「言わなきゃわかんねぇだろ!!」
『言わなくてもわかるでしょ!?』
「わかんねぇから…!!」
「はいはい、そこまでー♪」
真理子は二人の間に割って入った
「正貴、ダーリンとシゲちゃんと遊んどいで♪」
「てめぇにゃ関係ねぇだろ」
「斉藤、一緒に語ろうぜ」
藤野は斉藤の肩を組んで、違う場所に連れていった
「ゆうひちゃん、お話しよ
千花ちゃんと♪」
『えっ…』
真理子は、千花とシゲの近くに寄って行った
「お二人さんゴメンねぇ♪
シゲちゃんはあっちに行っといで」
「え…でも…」
「い い か ら」
シゲは渋々、斉藤たちの方へ向かった
「やぁ、千花ちゃん」
「お久しぶりです、真理子さん」
千花は礼儀正しく頭を下げた
「ちょっとさ、時間ある?
お話しようよ♪」
「はい、問題ございません」
『……』
女3人は近くのカフェに寄った
「…このような場所は初めて参りました…///」
炒ったコーヒーやパンの焼ける匂い
飾られた小さな人形に、洒落た植木鉢
どれもこれも千花は初めて目にしたものだった
真理子は二人を丸テーブルの席につかせた
『……』
ゆうひは不機嫌なままだ
「ねぇ、千花ちゃん」
「何でございましょう?」
「この子、ゆうひちゃんって言うんだけどね、あんまり意地悪しないであげて♪」
「……」
『……』
「ゆうひさん」
『…はい?』
千花はニッコリ微笑んだ
