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刑事とJK

第41章 冬のシゲの春

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「斉藤、あんだけゆうひちゃんがいらいらしてるときに、千花ちゃんと二人だけの話なんかしたら…
そりゃゆうひちゃんも怒るわ」

「…だってよ」



男たちは、神社の入口付近でしゃべっていた



「それで、嘉山は千花ちゃんに惚れたのか?」



藤野は今度はシゲに話を振った


「…惚れたっていうか…、きれいだし、可愛かったし…///」


「惚れたな?」





「…はい」





シゲは藤野という権力に屈して、素直に認めた





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一方、女性陣はというと…



これまた和やかな雰囲気に包まれていた



『千花さん…ほんといい人ですね』


「そんな…恥ずかしゅうございます///」



「堂々となさいよ♪」



真理子はポンッと千花の肩を叩いた



「…///
あの、ゆうひさん…」


『はい?』



千花はもじもじしながら言った


「よろしければ…その…
わ、わたくしと…お、おおお友達になって…いただけませんか…?///」


ゆうひはニコッと笑った



『千花さん、キョドりすぎっ
こちらこそお願いしますっ』



「ほ、本当でございますか!?
わたくしなど25で、ゆうひさんとは歳も離れて…」



『歳なんてなーんにも関係ないよ、千花さん』



「ゆうひさん…、ありがとうございます!!」




わたくしの…人生で初めてのお友達…///



ああ、なんと晴れ晴れした気分なのでございましょうか




千花は顔を手で包んだ



「ああ…嬉しい…///」



『ふふっ』



千花さん、可愛いなぁ


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