
刑事とJK
第5章 ご注文
玄関まで来た
「悪かったな…
あいつもいいやつなんだけど、癖がワリイんだ」
『大丈夫…
…ありがと』
斉藤は驚いた顔をした
「なんだ、ありがとうって言えんじゃねぇか」
『はぁ?どういう意味よ』
斉藤は髪を上げて笑った
「なんもねーよ、あ、金払わなきゃな。いくら?」
ゆうひは伝票を見た
『…んとー、8600円』
「…マジか」
財布の中を覗く
『なんかパーティーしてたから今日は来なかったの?』
「へ?」
『ううん、なんでもない』
斉藤は
「ちょっとすまん、足りねえから取って来るわ」
慌てて部屋に戻った
