
刑事とJK
第7章 馬鹿
少年たちは公園を出て、狭い道に入っていく
斉藤も後を追いかける
走って走って走って、分かれ道に差し掛かり、5人ほどいた少年たちは3つに分かれた
斉藤は一人になった少年(A)を追いかける
しかしこれが少し肥えているのにすばしっこいときた
「待ちやがれデブ…!!」
無我夢中で追いつき、Aの服を掴んだ
A「うわぁっ!!」
「ハァ…ハァ…、おいわかってんのか、お前ら動物虐待で…」
ズキンと頭痛がした
「いってぇ…」
その時、横から他の少年たちが出てきた
みんな、その手には鉄パイプを持っている
斉藤は頭痛をこらえた
「言っとくが、オレは刑事だ
…もしお前らがオレを襲って来たら、正当防衛ってことでこっちも容赦しねぇぞ」
少年たちは持っているものをぐっと握り締める
少年のうちの一人が鉄パイプを振りかざし、殴り掛かってきた
斉藤は避け、そのパイプを蹴り飛ばし、少年(B)の後ろに回り込んで地面に押さえ付けた
「いって!!」
もう一人(C)がBを押さえ付ける斉藤に向かって走ってきた
それを背負い投げ
一人捕まえたかと思ったら他の奴が邪魔をしにかかり
捕まえた奴を逃がしてしまう
これじゃキリがねえな…
