
刑事とJK
第7章 馬鹿
―――――――――――
小犬は…もういない…
あたしこれからどうやって生きていこう…?
部屋でボーっとするゆうひ
斉藤は、まだ公園に行ってるのかなぁ…
ゆうひは重い腰を持ち上げ、外に出た
『お墓参り…してあげなきゃ…』
―――――――――――
公園に着いた
いつもなら走って小犬が迎えてくれるのに…
もうあの愛くるしい姿を見ることはない
涙が溢れそうになるのをぐっとこらえ、小犬の墓へ歩いた
「あ、こら待て!!!」
その声に後ろを振り向いた
斉藤がいた
しかし、斉藤は男たちを追って走っていってしまった
『さ、斉藤…』
ゆうひも走ってその後を追った
