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【リレー小説】ルイーダの酒場

第19章 はぐれメタル狩り

「レベル11、レベル12! うおりゃー、どんどん出て来い! こうなったら、クランチ仕掛けて塔ごとまとめて吹っ飛ばしてやろうかぁっ!」

徐々にサイコパス化してきた。

「ヤバいな……」とパームがボソッと呟く。

「なに? はぐれメタル達のこと?」とレミファ。

「いや、そっちが心配になるくらいにヤバいのもわかるが、ダーマの大神官だ」

「次、なんに転職するの?」

「違う、大神官のカネミツだよ。もし、ムトを男に戻せなかったら、ムトはきっと、バイキルトを俺に唱えさせて、大神官に会心の一撃をぶっ込むだろうよ」

「そうなったら大神官さん、跡形もなくなりますよ」

「見ろ、なにもしてないのに、俺達も勝手にレベル上がってるよ。馬車のやつらも楽だよなぁ」

「うらうらうらぁーっ! レベルレベルレベルじゃあーっ!」

ムト一人で、仲間全員のレベルを上げまくっている一方、馬車のやつらは――

「スゲーでやんす! 馬車の中にいるだけで、どんどんレベルが上がっていってるのが、わかるでざんすよ!」

「あいつら、よほどハイペースで、はぐれメタルを倒していってるんだろうな。いやーしまったな。一緒に付いていって、動画配信すれば良かったなー」

「父ちゃんっ。はやてとつばさも、目に見えて成長していってるよ!」

ホントに楽に、レベルアップしていたのだった。


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