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【リレー小説】ルイーダの酒場

第25章 家族の絆

「こりゃ逃げるしかねぇよ、父ちゃんっ」

「ち、ちくしょーめ! たとえウ○コ、漏れようとも、真実をいち早く伝える! これがYouTubeの真髄だろー?
お前も、いっぱしのYouTuberなら、ウ○コのひとつやふたつ、盛大に賭けてみろってんだ!」

「いや、賭かってんのは、俺らの命だよっ!」

ヒロがヤスの手を必死にひっぱるが、ヤスはその場から離れようとしない。

「くそっ、間に合わないっ!」

不意をつかれたパームとカズマは、魔法と忍法でヤス一家にスクルトをかけまくった。
一家の守備力が、けたたましく上昇する。

そこへ、

「ピンチは、チャーンス!」

つばさを肩に乗せたサチが、手にしたフライパンを構え、テニス選手のように華麗にスイングさせた。

パッコーーン!!

見事、サチはデスピサロの攻撃をかわした。

「すっげぇ! 母ちゃんっっ!」

半泣きのヒロは、サチに抱きついた。

「やいっ、デスピサロ!
今度、うちの家族に手を出したら、その両口にハバネロぶちこんで、焼きこがしてやるからねっ!」

サチは震えながらも、エプロンのポケットからハバネロの塊を取りだした。

「ぐががっ……!」

ハバネロの量に、デスピサロは酷く怯えている。
どうやら、激辛いのが苦手のようだ。


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