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【リレー小説】ルイーダの酒場

第26章 夕べはお楽しみでしたね

――そして、夜が明けた!
 (♪宿屋のBGM)

一同が宿屋を出ようとした時、受付にいたおっさんが、一言……、

「夕べはお楽しみでしたね」

それを聞いたムトは、「ちょっと待て! またお前らぱほしたのか?」とムッとし、眉間を寄せる。

レミファは、首を横に振り「いや、なにもしてないわよ。だって、道具はパームが持ってるし」

「じゃあ、なにを楽しんだんだ?」とムトは問い詰める。

テヘペロはムトの肩をツンツンと突き、光邦を指差した。

色つやのいい光邦がふんふんと鼻歌を歌いながら、腰をくねらせて歩いている。

ムトの顔が青ざめる。

「な、なぁ……あんた、夕べなにかしたか?」とムトが聞いた。

「え、私? あなたにそれを聞く根性と勇気があるなら、全部話してあげるわ」

「……いや、別にいい」

「ちょっと、あれ……」とレミファが宿屋の横にたつ村の壁を指差した。

見覚えあるイケメン青年が尻を押さえながら、ドムドムと壁にぶつかっていた。

「ねえ、ムト……話、聞いてみる?」

「やめよう……あれはソッとしておいた方がいい」

なにも聞かず、一同は村を出た。

そして、王がさらわれた山へと、向かうのだった。

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