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【リレー小説】ルイーダの酒場

第27章 2体のトロル

「なあ、あれは敵なのか?」

「始末してやるとか聞こえたから、敵っぽいよね」

「うがうが(強そうだじょ)」

ムト、レミファ、テヘペロがひそひそと相談するなか、マイペース上機嫌な光邦がひとり。

「ねぇ、ちょっと、あなた!」

トロルに気軽に近づき、にこやかに話しかけた。

「あなたの唇、とてもいい色ね。どんな口紅つかってるのか教えてくれない?」

すると、ダブルトロルのツッコミ担当の方が、

「うっ……うぐうぐっ!?」

と、光邦を見ながら、アワアワと慌てだした。

「おい、テヘペロ。アイツ今、勇者カマ野郎を見てなんと言ったんだ? 『出た、化け物!』……とか?」

ムトがテヘペロに訳を聞くと、

「……うが、うがうが(アイツは、『あなたはもしや……かの有名な歌姫・アリ●ナ・グランデ様では!?』と言ってるんだじょー)」

と、答えてくれた。だが、

「はぁ? 誰だぁ? その、アリなんちゃらってヤツは。『おおありくい』の一種とかじゃあねぇよな?」

この世界(ドラクエ)では存在しない人物ゆえ、ムト達には、ア●アナの偉大さがわからないでいた。


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