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【リレー小説】ルイーダの酒場

第28章 暗黒城

「そういえば、カマ勇者はどうやって回復するんだ? 見たとこ、丈夫そうだけど」

再び、歩きだしたムトが質問した。

「あら、私のこと気にしてくれるの? だけど、あなたは女だから無理なのよ。私が求めるのは……」

光邦は意味深に、テヘペロを見つめた。

「う!」

恐怖を感じたテヘペロが、お尻に手を当てたその時、目の前に4匹のスライムが現れた!

スライムたちは次々に仲間を呼んだ。

「すげー、いっぱい出てきた」

ピコピコくるるんと動くスライムたちは、転がりすぎて目を回したりしながらも中央に集まり……

な…なんと、スライムたちが……!?
どんどん合体していく!

なんと、キングスライムになってしまった!

ぽよーんとした表情のキングスライムは、ぷくーっとふくれあがって、光邦にのしかかろうとした。

「んまあ、とっても可愛いじゃないのっ!」

キングスライムを一目で気に入った光邦は、そのままキングを抱きしめる。

「ピギッ!?」

ムトたちがあっけに取られて見守るなか、次第にキングスライムの悲鳴は激しくなっていく。

「ピギッピギーッ」

♪テレレッテッテッテー

「ピギッピギッピギィーーッ!」

絶叫を残してキングスライムは倒れた。

「……ふうっ、みなぎったわ」

心なしか、光邦のお肌はさっきよりもツヤツヤピチピチに見える。


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