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【リレー小説】ルイーダの酒場

第28章 暗黒城

「い、今、何が起こった?」

「テヘペロ、大丈夫ぅ?」

「うがうがうがうが(あいつヤバい、あいつヤバい)」

うろたえるムトたちの前で、平然と衣服を整えた光邦は、颯爽と歩きはじめた。

「さ、行きましょ。あ、この携帯タイマー、もうやめておきましょ。雰囲気だいなしだもの」

そんなことを言いながら携帯を操作し、うふふと笑った。

城の入り口に戻った一行は、次は右の暗い道を行くことにした。

窓のない狭い通路のその奥には、ひとつの小さな部屋につながっていた。

ムトはその部屋を、恐る恐る覗いてみた。

中には一台のテーブルとガラス飛びがあり、中央には、カメラのようなものが。

「なんの部屋だ?」

すると奥から黒い帽子にマスク姿の男性が、ひょこっとあらわれ、カメラの前に座った。

ムトは、その場を離れた。

「やめよう。悪質なYou Tubeの宣伝だ。さっきのやつ、おそらくヤスとヒロがトップに躍り出たから焦ってやがる」

「あれは?」と光邦が、反対側にある部屋を示した。

レミファが、小走りで向かい、灯りが漏れるところから覗いてみた。

中には、石で囲まれた部屋に、三角木馬に全裸で座らされた王様がいた。

レミファは、急いでムトの元へ駆け寄る。


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