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【リレー小説】ルイーダの酒場

第29章 裸の王様

「たたたた大変! いた、王様がいた」

「なに! 王様は無事か」

「ん〜、だと思う」

「どんな感じだった? モンスターは?」

「いや、なんか、裸で……」

「裸?」すぐに食いついたのは光邦だ。

「ダメだ! テヘペロ、あのオカマを捕まえとけ!」とムトは言うが、テヘペロは嫌がって手を出せない。

「やつを止めないと、王様の尻がやつに破壊されてしまう。止めなければ」

ムトは光邦を追いかけた。

「裸、裸、裸ぁ〜♪ 裸を舐めるとぉ〜♪」 

光邦は、某有名な魚の歌を替歌しながら、三角木馬に乗せられている裸の王様の元へ、スキップで向かう。

それを止めるべく、急いで追いかけるムト達。だが、

「クソっ、あのカマ野郎っ! スキップのクセに、何て速さだ!」

高速スキップの光邦に間に合わず、部屋への侵入を阻止できなかった。

その瞬間、

「あんぎゃあーーーーっ!!」

誰かの悲鳴が、通路中に響いて聞こえてきた。



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