【リレー小説】ルイーダの酒場
第29章 裸の王様
パカラッと木馬が大きく跳ねると、王様の体はフワリと宙に舞い、そのあと、三角にとがった背中に見事に着地。
「あんぎゃあーーーーっ!!」
叫び声の主は、頭に冠を乗せた裸の王様だった。
強烈な一撃を尻にくらったはずなのに、王様は怪しげな笑みをたたえている。
「え? 意味わからん」
「痛いの? 痛くないの?」
「うぅが~?」
首をかしげるムトたちの前に、次に現れたのは、あの勇者。
「ちょっと、舐めさせてってば!」
スキップで爆弾岩を蹴り飛ばしながら、必死に逃げる木馬を追いまわしていた。
と、光邦に飛ばされた爆弾岩のひとつが、天井をガチコーンとぶち破った。ガラガラと落ちてきた天井の破片が、木馬の行く手をふさぐ。
その破片の一部が、王様の頭に直撃っ!
冠がコロリと落ち、王様は叫ぶまもなくガクッと馬の背に突っ伏した。
「た、たいへんっ!」
光邦が近づこうとすると、木馬が低いうなり声をあげた。
「グルグルル」
「あなたには何もしないから、上に乗ってる裸のパピーを渡してちょうだい?」
木馬をなだめながらの光邦は、王様の体に手をのばす。
すると、木馬がかみつこうとしたので、光邦は慌てて手を引っこめた。
「あんぎゃあーーーーっ!!」
叫び声の主は、頭に冠を乗せた裸の王様だった。
強烈な一撃を尻にくらったはずなのに、王様は怪しげな笑みをたたえている。
「え? 意味わからん」
「痛いの? 痛くないの?」
「うぅが~?」
首をかしげるムトたちの前に、次に現れたのは、あの勇者。
「ちょっと、舐めさせてってば!」
スキップで爆弾岩を蹴り飛ばしながら、必死に逃げる木馬を追いまわしていた。
と、光邦に飛ばされた爆弾岩のひとつが、天井をガチコーンとぶち破った。ガラガラと落ちてきた天井の破片が、木馬の行く手をふさぐ。
その破片の一部が、王様の頭に直撃っ!
冠がコロリと落ち、王様は叫ぶまもなくガクッと馬の背に突っ伏した。
「た、たいへんっ!」
光邦が近づこうとすると、木馬が低いうなり声をあげた。
「グルグルル」
「あなたには何もしないから、上に乗ってる裸のパピーを渡してちょうだい?」
木馬をなだめながらの光邦は、王様の体に手をのばす。
すると、木馬がかみつこうとしたので、光邦は慌てて手を引っこめた。