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【リレー小説】ルイーダの酒場

第31章 絶体絶命のピンチ

「っあぁんっ!……最近、入れるばっかだったけど、たまには入れられるのも悪くないわね」

意味不明に悶えたあと、光邦はすくっと立ちあがる。

「よしよし、力がわいてきたわ。で、あんたはどうするの?」

シャドーと一体化した光邦は、横で身じろぎもしないキング爆弾岩に目を移した。
その時だった。

「え? ちょっと、ちょっとぉーー!」

ガゴグワッシャーン!

光邦の悲鳴とともに、凄まじい音をたて、またたくまに城は崩れてしまった。

城の倒壊と同時に舞いあがった大量の埃が、何千里も遠くまでをのみこんでいく。

夜がきても、埃はざわめいていた。
そして、数日後。

立ちこめていた埃は、次第に薄れていく。城のあった場所に残ったのは、巨大な瓦礫の山だった。

そこに、生物の気配はなかった。
瀕死の魔物なら、いたかもしれないが……。

冷えた空間に、タタタと文字が打ちだされる。

『パーティーは、全滅しました?』

──あれっ、ハテナがついてるぞ?

誰もが疑問に思ったその瞬間、かすかに物音が聞こえた。
岩のきしむような小さな音……。

「メ」

「メメメ……」

「メガ…ザ…ル………!」


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