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【リレー小説】ルイーダの酒場

第6章 モンスターとの戦い

「え、だってお前が落ち着くって、あり得ないだろ。しかも賢者って、魔法のエキスパートだぞ。なれるのか?」

「なれるもんっ。遊び人は『※さとりのしょ』がなくてもレベル20であれば、ちょちょいのちょいでレミファは賢者になれちゃうんだからぁ」

「よし、パーム、イワハシ。洞窟の中では気を抜くなよ」

「え、また無視?」

ムトは、レミファが背後であっかんべーをしてくるのも無視しながら、仲間と共に、ダーマ神殿へと繋がる洞窟へと入っていった。

魔物に用心しながら、どんどん奥へ進んでいくと、広いフロアにたどり着いた。

一見何の変哲もなさそうなフロアだが、床を見てみると、

「何だ?この床は」

正方形の矢印のマスが、びっしりと敷き詰められている。しかも、矢印の向きはそれぞれバラバラだ。

「これは……すべる床ですね」

「すべる床?」

パームがポツリと漏らしたのを、ムトが聞き返した。

「この矢印のマスに乗ると、矢印の方向へ無理矢理滑らされてしまうんですよ。逆らうことも出来ません」

「マジか。したら、矢印の方向をよく見ながら滑らないといけないってことか」

「そうですね」


※さとりのしょ……この本を持っていれば、ダーマ神殿で賢者になることが出来る。遊び人は、さとりのしょがなくても賢者に転職出来る。

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