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タイマー仕掛けのヌードモデル

第2章 ヌードモデル、感想を語る

躊躇も羞恥もない素っ裸の女性が至近距離にいることが非現実すぎて、感情も心もないマネキンを見ていることと同じになってしまうのではないか。

昔のマネキンは生きている女性を裸で「型取り」して作っていたという、都市伝説まがいの話もあるが、
裸婦モデルは、生身の人間がマネキンの真似をしている逆行現象ということになる。

裸でいる間、見ているほうも見られているほうも恥ずかしくないという理由は、そんなところだろう。


あと、ちょっと気になったのが、やっぱりタイマーの件。

あれは自分で止まるタイプだったのだろうか。

たいていはボタンを押すまでは鳴り続ける廉価品だから、モデルが自分で止めなければならない。

モデル台に置いているから、前屈して手を伸ばす。

タイマーを止めてから、「またやっちゃった」と思ったりするが、後の祭だ。

何がって?

いや、私はその時、パンツを穿いてないんだから、膝を曲げずに前屈すると、いろいろ見えてしまうのよ。

その「事故」のとき、ひっと息を呑むのはたいてい女性の参加者。

男性はあまりのことに“固まる”みたい。

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