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おはな畑

第5章 雷雨の日



そして、その後も病棟はいつもと変わらぬ様子だったものの、子どもたちの夕食が始まる頃には雨風が少し強くなり始め、徐々に天候の悪化が激しくなる。

夕食が終わり回診に行くと、




男児「ごじょうせんせいっ、おばけいる……っ」


五条「風で揺れてるだけだ。大丈夫」




風で窓がガタガタと音を立てるのに怯える子もいたりして、




男児「ねぇねぇ、かみなりさんくる? おへそとられる?」


五条「ちゃんとお布団かぶってたら大丈夫だぞ。それにほら、良い子で寝てる子のおへそは取りに来ないから、早く寝よう。な?」


男児「わかった……! ねる!」




不安を取り除きつつ、早めに寝かしつけにかかる。


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