
おはな畑
第1章 宇髄夫婦
食事を終えた後は、片付けは私が。
食器を片付け、キッチン周りをサッと掃除していると、
「あっ!」
ソファーでくつろぐ達弥が、突然、大きな声を出す。
少しびっくりするけど、よくある事なので特に気にもしないでいると、
「祥子」
達弥はこっちに来て、私を後ろから抱きしめた。
「な、何?」
「目瞑って」
「え?」
「いいから」
肩に顎を乗せながら、耳元で言う達弥。
とりあえず、言われるままに目を瞑り、
「開けて」
言われて目を開けると、
「わぁ……!」
綺麗な箱の中に、綺麗なチョコレートが整列していた。
