
おはな畑
第3章 Diamonds
「悠仁?」
……ん?
「あぁ、藤堂先生……」
どのくらい時間が経ったのか。
考え事すらせず、ずっとひなに付いていたら藤堂先生が。
「大丈夫?」
「どうでしょう……バイタルは安定していますが、目を覚ます様子がなくて……」
「そうじゃなくて、悠仁がだよ。ひなちゃんはもちろんだけど、今は悠仁が大丈夫かって聞きたかったの。もうとっくに日付変わってる。少しは身体休めないと、朝になったら仕事でしょ」
「俺は大丈夫です……」
「大丈夫に見えないから言ったんだけど。ちょっと、隣いい?」
そう言って、藤堂先生は俺の隣に腰掛けた。
