三匹の悪魔と従者たち
第3章 ジン × ルナとアリス
完全に快楽を拾い切る前に苦痛が混ざるのが、そんな彼女の様子から見て取れた。
ジンはそれが、録な前戯もなかった自身の挿入のせいだと分かっていた。
だがそれは彼の方にも言い分がある。
室に入るなり二つの魅力的なお尻が並んでいたら、今すぐに挿れてくれというようなものだろう。
それもあるが色に慣れぬ女の体をじっくりと観察し開発していく。 そういう楽しみ方もあるのだとジンに教えてくれたのがアリスだった。
「仕様がないね。 こないだまで処女だったし」
お仕置代わりにピシャリと尻肉を軽く平手で打ち、そうするとまたアリスの喘ぎが部屋に響くと共に、しなやかな背が弓なりに沿った。
そんな彼の所作で結合部から内腿へ、透明な愛液がつつ、と垂れる。
「はぁっ……ジン様あ……」
自身を支えるのも辛いらしく、腕を踏ん張って悩ましげにため息をつくアリスだった。
当初、痛みに泣きながら彼を受け入れた彼女と今のアリスを思うと、ジンは彼自身の征服欲が満たされるのを感じた。
ジンが親指と人差し指を伸ばし、アリスのほぼ無毛の外陰部を拡げると、彼自身の性器に巻き込まれるようにして、内部に隠れていたピンク色の薄い秘唇がピラリと可愛らしく姿を見せた。
「ちゃんと今から解してあげるよ」
やや強引な導入でアリスが必要以上に怯えないように、ジンは優しく声をかけた。
基本的に、ジンのみならず、王子たちは女性に対して無理強いはしない。
これも今も健気に亡き妻を想い続けている、父王の影響があるのかもしれない。