
三匹の悪魔と従者たち
第3章 ジン × ルナとアリス
欲を差し置いても自分の心中が愛おしさであふれるというか、満ち足りて、なんでもしてやりたくなる。 それは彼が女性の中でもとりわけ、彼女たち二人だけに感じる不思議な感情だった。
「……うあぁッ…ひぃあっ! 出ちゃうのお…っ!」
「あぁっ!もっ…もうっ!ダメッ!…あぁんっ!…きっ!…きちゃうっ!んんっ!…あっ!…イッ!」
挿入のあとの指によるピンポイントの愛撫、それから深く激しく打ちつける抽挿に、二人が声を合わせて快楽をあらわに上り詰めた。
折り重なるように肌とシーツに体を絡ませビクビクと震わせる女たちに、緩やかで丁寧な後戯でしばしの休息を与えると、ジンが指とペニスを引き抜いた。
その瞬間に反り返りバチンと腹にぶつかる収まりやらぬ昂りの音に、二人の膣口が無意識にきゅんとすぼまる。
「こんなに可愛いお前たちがいれば、結婚相手なんか必要無いかなとも思うんだけどね」
ジンとしてはそれは偽らざる本心だった。
そしてそんなことを言われれば、もっと主人を満足させなければと思うのが性奴隷の務め─────そう言わんばかりに、彼女たちが物憂げな動作でまた彼を受け入れる体勢を整える。
ベッドに上がりアリスの両脇に肘をつくと、嬉しげに彼女がジンの首の根元に腕を回してきた。
翡翠の真ん中に深緑を散りばめたような、しっとりと濡れた輝石がジンを物言いたげに見上げていて、こういう時のアリスは口付けをしながらの行為をねだる。
「一度目はアリスに出すね」
そしてジンが潮を吹いたばかりのアリスの内側へと徐々に体を沈めていく。
「ああああっ……ジン様あ。 大好きっ!」
「おれも好きだよ」
股間の秘肉が見当たらないほどの質量が狭い彼女の中へ押し進み、だが充分に慣らされたそこは、健気に戯れながら彼を受け入れるのだった。
