三匹の悪魔と従者たち
第3章 ジン × ルナとアリス
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それから数時間ほど経った頃だろうか。
ようやくジンは彼女たちから体を離した。
四六時中暗い窓の外ではあるが、一応この世界にも昼夜は存在している。
夜間は動物の容貌をした魔物や使い魔、形を持たない下級魔などがそこらを徘徊しては、時おり不気味なうめき声や雄たけびをあげていた。
強大な魔力が集まり、なおかつ静かな城の近くにもそういうものがよく現れるのだが、長男のゴウキや彼の従者や部下が暇つぶしによく討伐に出掛けている。
それを超えると市井の繁華街がある。
しかしながら厳しい父王のせいで、ジンももう23歳にもなるというのに、飲み屋や色街で好きなように遊ぶなんてことも出来ない。
ジンは消化不良の心身を持て余しながら、荒れた荒野をただ眺めて気を紛らわせることにした。
そもそも体力にも恵まれている魔族の場合、ジンのように並外れた精力があろうともセックス如きで消耗することはない。
同じような理由で、最後はどうしても同族であるルナの方を責めてしまう。
その彼女に「今日はもう、許してください─────」そう懇願されたら、その日の行為は終了となる。
体を横に折ってベッドで寝息を立てているアリスの方へとジンが目を向けると、彼女のそこは外陰部が赤くなって、小さく空いたその隙間からは彼の白濁液がシーツを汚してこぼれ出ていた。
本格的な絶頂で意識を失くすアリスのこれは、ある意味、自己防衛本能なのだろう。
元々エルフというものは繊細過ぎる生き物だ。