三匹の悪魔と従者たち
第4章 ゴウキ × ゾフィー
そんな彼女の下腹の辺りで緩く手を合わせ、警戒心を解こうとした。
「ゾフィー。 お前は……結婚はしないのか」
寝物語にも早い、こんな時に話すのもどうかとも思うが。
先ほどの話によるとどうやらゾフィーは子供が好きらしい。
ジンの所などは(サイズやら追いつかないやら色んな理由で)、女性側が避妊薬を飲んでいるらしいが、ゴウキは自分が避妊をしていた。
王族は結婚をしてからも、側室や愛人のように言い方を変えて変わらず従者を傍に置くこともあるという。
しかし慣例でいえば、無用な争いを避けるために、婚前に従者との間の子供は作ってはいけない決まりだった。
「さっきも言った。 私はどんな関係でもずっとお前の傍にいる」
二の句が告げないほどの、それはゾフィーの決定事項のようだった。
ゴウキは今の自分の顔を彼女に見られたくなかった。
きっと欲しくてたまんねぇって、みっともないツラなんだろう。 そう思いゴウキが一瞬きつく腕に力をこめて感傷を追いやり、欲望のままにゾフィーの体をまさぐり始める。
ゾフィーが身動ぎするものの、胸の下に回された腕にがっしりと固定されて動けなかった。
「大人しくしてろ。 こっちは命令」
さすがに単純な力比べではゴウキに軍配が上がる。
だがしかし、本気になれば逆関節をとって外すことも可能────────などと関係ないことをゾフィーが考えている、それを良いことに胸元がはだけた衣服からスルリと大きな手が入り込み、彼女の乳房の片方を柔らかく包んだ。
「んぁっ」
それはすっぽりとゴウキの手のひらに収まるが、元々の造りが小さいだけで、ゾフィーは胸がないわけではない。