三匹の悪魔と従者たち
第4章 ゴウキ × ゾフィー
先ほどからどうもいつもの彼らしくない。
どこか不安定な彼に、ゾフィーはそう感じていた。
ゴウキは確かに魔族の年頃の男らしく性欲旺盛なのだろう。
だがどちらかというと、彼はそれに溺れるよりも体を動かすことで発散するタイプだ。
過ぎた欲は身を滅ぼすという、生真面目な自身のドワーフの性質も手伝って、それがゴウキという男なのだと思うようになっていた。
普段は見れないゴウキの一面。
荒々しく求められること。
それに対してゾフィーは嫌ではなかった。
そういうのが好きという意味ではない。 物凄く恥ずかしい。 苦痛なのも確かだ。
(けど、なんだろう……)
自分の内にモヤモヤしたものを感じつつも、そんなゴウキを受け入れ始めている自分がいる。
彼女の足が届かないような深いところまで進むと、ゴウキとゾフィーの目線がほぼ平行になった。
背中をすっぽりと腕で巻かれ、片方のお尻を彼の手が包んでいる。
どちらともなく惹かれるように唇を重ね、肌を包み込む浮力も手伝って、ゾフィーの体から余分な力が抜けていった。
彼女から新たに滲んできた愛液に合わせて、少しずつ少しずつゴウキが沈めてくる。
「んっ……ふう……あうぅ…んっ」
不思議な感覚だった。