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三匹の悪魔と従者たち

第5章 ユーゴ × アイシャ



しかし情けないが、いざそんな場面になると自分には刺激が強すぎた。


「でも待ってくれるって。 やっぱり彼ったらとっても優しいのだわ。 変態だけれど。 ねえ、羽根さん?」


それが返事をするかのように角度を変え、ふわふわとアイシャの唇の皮膚をくすぐった。


「んン…」


(こうしてるとユーゴとしているみたいだわ)

また頬が熱くなってくるのを感じて、それでもすぐ近くにいるはずの彼が恋しくなりアイシャは目を閉じた。
ついでにいうと、お腹も少し空いた気がする。


(お茶の時間はまだかしら?)

あと彼は、なんて言ってたっけ。



──────これをしてるのは僕だって忘れないでね



「やん!」


再び衣服越しに脇腹をつつかれたが、アイシャが今度は甘ったるい声をあげてそれに反応した。


「えっ? 待って。ユーゴ? やだそんなとこっ! ダメ、ダメよ」


つつつ。
ふわふわ。
すりすり。
これらの全てが彼の指などからの所作に思えてきて、すると自分の体が火照ってくるのを感じた。

信じていた羽根さえも、アイシャの耳の周りをくすぐっている。
それもまるでユーゴからそこに薄く口付けを受けているようで。


「あっ。 やん、やだ……やあっ」


このままじゃわたくし、変態の仲間入りになっちゃう。 そう焦りつつも一旦火がつけられたアイシャからは益々イヤらしい声が上がり、なにか自分のお腹の辺りがズキズキと疼いてくるような感覚に戸惑った。


「や…あっ…はあっ…もう、ユーゴの、バカっ…!」


そして仕舞いには太腿をきつく閉じ合わせてしまうのだった。




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