三匹の悪魔と従者たち
第6章 美味しい食事
「なんでダメなのかな? クリトリスは女性が気持ちよくなるためだけについてるんだよ。 いっぱい構ってあげなきゃ、可哀想じゃない」
下からすくいあげるようにぺろぺろ、ぴちゃぴちゃと舐めては、敏感過ぎる花芯の全体を責めるのはまだ早いとばかりに、包皮が自然と捲れるまでじっくりと薄膜を剥かずに可愛がる。
「んあああ…でもでも、アリス…ソコ、それ以上、されたら…っ」
きゅううっと膣口が透明な愛液を押し出し、可憐な花芽がとうとう完全にその姿を現した。
それがコリコリの弾力を彼の舌に伝えてきたので、ジンはアリスの股から一旦顔を外す。
「イくのは早いよ。 我慢しないとあげないからね」
「…………っ やっ、だってもう…欲しいっ…のに」
そうはいっても実際、今これでアリスが達そうがジンは最後までするし、それどころか花芯への愛撫も止めるつもりはない。
時計をチラリと見るとまだ午前10時だった。
単に一度出すのが目的の挿入行為だけならば、彼の場合は行きずりの経産婦辺りが、具合としては手っ取り早い。
けれど女性とはそれだけではない。
いくらジンが美しいとはいえ、女性ならではのたおやかさや丸み、その体の作りの繊細さや多様性。
そんなものは結局彼女たちには敵わない。
彼がその行為に及ぶ時は、そんな女たちの美しさを賛美した上で、「二度は無いけれど、世界一の恋人にするように愛するよ」そう言って相手に敬意を払わんばかりに時間と手間をかけて愛し、もれなく天国へと誘う。
その際に自分が挿入や射精に至れなくとも、優先順位としては女性たちの快楽が先である。
ゴウキの場合はそれがゾフィーに限ったのだが、少年時代からルナに仕込まれたジンは女性全般をそのように扱う男に成長した。