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嵐びーえる。

第13章 番外編①

高階side


木下さんが出て行って数分。



私も席を立った。



駐車場に行くと、手すりに腰かけタバコをふかす、渡海先生。


高「渡海先生、風邪ひきますよ」


不意に声をかけると、


渡「高階!?」


呟いて、勢いよく振り向いて、バランスを崩した。


高「渡海先生!」

慌てて抱きとめると、きつく結ばれていた目がゆっくり開かれる。

それを横目に、呟いた。


高「木下さんから、すべて聞きました」


渡「あいつ…

余計な事言われてないな?」


高「なかなか、上手くやってますね」



微笑みかけると、




耳まで真っ赤にして俯いた。


高「照れてるんですか?

可愛いですね」


渡「っるせ」


プイとそっぽを向いたその顔に近づき、



唇に、キスを落とした。




抗議の声を上げようと、開かれたその口に、舌を差し込む。



渡「んんっ..はぁっ…」


ほんのりタバコの味がするキスは、渡海先生を誘うには充分過ぎたようで。



渡「…戻るぞ」


またも早足で歩きだす渡海先生の背中を、慌てて追った。

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