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嵐びーえる。

第16章 番外編③ 真実のその後で

渡「失礼します」


返事はない。

部屋に入ると、教授はまだ寝ていた。椅子に座って、ぼんやり眺める。



こいつと、親父の、真実を、頭に思い浮かべながら。




親父、ごめん。全部ぜんぶ、俺の早とちりだったんだな。佐伯は最後まで、守ってくれたのに。



天の親父に呼びかける。せめてもの償いのつもりだった。




俺のせいで狂ってしまった歯車に、巻き込まれたすべての人へ。




そして高階へ、世良へ。






目を瞑り、思いを馳せた。



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