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嵐びーえる。

第16章 番外編③ 真実のその後で

渡「結果は、お前も知っている通りだよ。


まったく俺は、何をしてきたんだろうな」



視線が上を向き、天を仰いだ。




渡「俺は、何も知らなかった。それなのに、周りの静止も聞かず、ただただ突っ走ってきた。何人もの人生を狂わせた。






もう、取返しなんかつかないよな」









スッと、渡海先生は立ち上がる。








渡「いい医者になれよ」






セブンスターの箱を、投げてよこす。


慌ててそれを受け止めると、満足げに微笑んだ。





渡「世良を、任せた」





私が何も言わないうちに、渡海先生は歩み始めた。









高「いい医者って、なんですか…」








笑い飛ばそうと思ったけれど、顔が引きつってできなかった。


視界がぼやけ、歪む。



薄く、小さくなっていく背中に向かい、ただただ深く頭を下げた。



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