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嵐びーえる。

第16章 番外編③ 真実のその後で

世良side


世「高階先生!」



何度医局内を走り回っただろう。


自動ドアのほうから、高階先生が歩いてきた。





高「どうした?」









世「渡海先生、知りませんか?」






束の間、高階先生は顔を歪ませた。








心のどこかにあった疑念が、一気に真実味を帯びた。












世「…そうですか」









高「…すまない」








重い沈黙が流れた。




いたたまれず、僕は頭を下げ、その場を離れた。



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