
嵐びーえる。
第17章 番外編④
山「御村くん?」
御「ああ、行こうか」
思い出に浸っていると、怪訝な顔をした山田に呼ばれた。
廊下を歩くだけで、歓声が上がる。
そりゃそうだろう。
学園の2トップが、仲良く一緒にいる、なんて。
思わず山田の腕に伸ばしそうになった手を、慌てて引っ込める。
俺と、山田の恋は。
あっちゃいけないものだから。
バレたらおしまいだ。
御「なあ」
山「ん?」
御「そんな慌てんなよ」
山「っ///」
顔を真っ赤にして、さらに速足で歩く。
そんな山田を、この距離で見られるだけで、俺は幸せなん
だ。
