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嵐びーえる。

第20章 大丈夫 磁石

Nside


喉が渇いた、と降りてきた翔ちゃん。


キッチンで水を飲むと、俺の隣に腰を下ろした。



N「翔ちゃん?」



声をかけると、たくましい腕が腰に回される。


S「不安?」


俺の脳内を読んだかのような言葉に、動きが止まった。


俺の目を覗き込む、奇麗な瞳。優しく響く声。



N「何が?」


素っ気ない態度しかとれない俺。



ため息をついて、ゲームの電源を落とした。




瞬間、部屋中が闇に包まれる。


どさくさに紛れて翔ちゃんに凭れかかった俺の頭を、彼は優しく撫でた。


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