
嵐びーえる。
第25章 言えないキモチ N×O
カチッカチッカチッ・・・カチャ
日付が変わった。
結局こんな時間まで寝れなかった。
拗ねてベッドに飛び込んだ勢いで、寝てしまおうと思ったのに。眠ってしまえばこんな黒い感情、どこかへ行ってしまうと思うのに。
考えないようにしようとすればするほど、考えてしまう。
ニノは、翔くんが好きなのかなぁ。
まあ、翔くんのほうが格好いいし、ニノにはお似合いだよなぁ。
俺、捨てられるのかなぁ。
嫌だなぁ。
ゴロゴロゴロゴロ、ベッドの上を転がる。
まとまらない思考はそのまま、眠りの沼へ引き込まれていった。
