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嵐びーえる。

第7章 君のために O×M

アトリエに行くと、相変わらず筆を走らせている大野さん。
料理の香りになど、微塵も気づいていないようだ。


M「大野さん?」


控えめに声をかけると、ビクンと体が跳ねた。


O「松…潤…?」

M「あ、気づいた」

O「なんで…」

M「ふふっ。ねえ、お腹すいてない?」

O「あ」

グー、と盛大にお腹が鳴る。耳まで真っ赤にして俯く姿が愛おしい。

M「作ったから食べな、と言いたいとこだけど、まずはお風呂入ってきたら?」

O「え、あ、うん」

戸惑いを浮かべたままお風呂に行った大野さんを眺めてから、最後の仕上げに取り掛かった。

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