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嵐びーえる。

第8章 歌詞物語②

俺はあの後、結婚した。


君には言っていないけど、きっと気づいてるんでしょ?


それぞれの場所で、それぞれの時間を過ごし、また夜が襲う。


一日中、貴方の香りは指に残る。


S「愛してる」

なんて、笑顔を浮かべながら言って見せる。

モラルなんて、知ったこっちゃない。



俺の右に、君が寝ている。

目を見つめる。

瞳が二回、瞬きする。

その動きにリンクして、額に皺が刻まれる。

そっぽを向くと、

O「しないの?キス」

と誘われる。

右を向きなおすと、光が閉じる。

直後、唇に温かいものが触れる。

誰も知らない君の身体、知り尽くしたい。

甘い蜜は、蜂の巣の奥にしかないんだから。


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