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ヌードモデルに赤い薔薇

第1章 ヌードモデルは欲求不満

ヌードモデルは確かに特殊な仕事だ。
それでも、ごく限られた範囲にだが、必要とされている仕事だ。

裸になることは単なる素材提供かもしれないが、人の役に立っているという自負はある。誇りを持とう。

理恵ちゃんが美しい裸身を見せることはまさしく[貢献]だ。

美しく描かれて、たくさんの人に見てもらいたい。

あの変態少年の独占から解放されて、本当によかった。


その理恵ちゃんから、セックスがしたくてたまらない、というメールが来た。

変態にもてあそばれ、辱しめられ、痛いことまでされたというのに。

それでも、セックスが嫌にならないの?


くどくど書く気はないけど、メールではラチがあかず、直の面談を重ね、

結局は、理恵ちゃんに私の彼を「貸す」ことになった。

出会い系サイトとかの危険なモノに手を出すぐらいなら、安全なセックスをしてほしい。

彼も、本音はともかく、人助けのための「行為としてのセックス」をすることに同意した。

──簡単に書いたけど、ほんとにギリギリの説得や交渉で、神経がすり減った私だった。

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