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惑星ミラーミラー

第9章 〜ミラーミラーの秘密〜

(2)

隣の部屋にフレッドは居てるのだろうか


ふと気がつくとソニアの身体にはシーツが掛けられていた


シーツをめくると裸のままだ


起き上がる気にはならず、横になったままフレッドの名を呼んだ


フレッドはすぐに部屋に入ってきた


「眠れた?」


「……まぁね」


「マッサージ、イヤだった?」


「え? ううん、……良かったよ

 でも、少しびっくりした

 そこまでスルとは思ってなかったよ…」


「そうなんだ、いつでも言ってね」


フレッドは屈託なく笑った


ソニアは何とも複雑な心境だ


フレッドは親しみをこめてソニアの横に身をなげる


寄り添う少年は満足そうな表情でソニアの胸に顔をうずめた


ソニアもそれまでの不安感は少し無くなり〈仕方がないわね〉とはにかんだ


〈寂しいのはフレッドだけじゃない、私だって……〉


ソニアはフレッドの手を取って、自分の胸へ導いた


「……さわってて」


「うん」


ふたりは寝そべりながら話しをしていった


「ママともこうやって寝てた?」

「うん、でもママだけじゃないよ、他の人もこうしてあげると喜んでくれたよ」


「え? ……他の人? ほかに誰かいたの?」


「うん、女の人と子どもたちだけで暮らしてたもの」


「そうなの? 男の人は?」


「男の人は別のブロックだよ、さっきのアンジェリーナは向こうのブロックからやって来たんだよ」


「そうだ、そのアンジェリーナって何なの?あれは女のコ?」


「そう、ぼくと同じ」


「え?」


「愛玩ドロイドだよ?」


「……え?」


「そう、だから気兼ねなく言ってね!」


フレッドは笑顔だ




ソニアは



身体が固まった…



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