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惑星ミラーミラー

第1章 〜遭難〜

(3)

ヘルメットを上げて背中のマウントにスライドさせたものの、吐く息はまだ白く温度はまだまだ快適にはほど遠そうだ


「うう、さむっ! こりゃ地下施設全体を温めてもらうのは諦めたほうが良さそうだ!

A-10(エーテン)、今からEAST-5-Bの部屋に入るから、そこの空調を上げてよ!」


ソニアは部屋に入るとそこは事務所のようでデスクがたくさん並んでいた


いくつかあるデスクトップ端末を触り、適当な電源を立ち上げてみる



「お、まだ生きてる」


ソニアは周囲の安全を確認してからイスに座りシステムをチェックし始めた


ちょうど天井のダクトから暖かい空気が流れてくる



どうやらここの施設は倉庫関連の設備らしく、地下にはまだまだ大きな空間があるようだった


この事務所は物流センター倉庫の管理部門らしくある程度はここから情報が得られそうだ


「A-10(エーテン)、そこから近隣の居住施設の検索をしてくれないか?今後のベースキャンプを検討しよう」


「スキャンによると、少し下層に職員寮のようなモノがあります、そちらにも電源を回します

他に熱源は見当たりません、やはり人間は不在のようですな」


「そうだね……、問題は3ヶ月前のシグナルが何だった調べないとね…

とりあえず落ち着ける場所を確保しよう」




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