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君と共依存

第2章 chapter1

歓楽街の端にあるバリ風のラブホテルに、まるで恋人同士の様に手を繋いで私たちは入っていく。
向かいにあるコンビニでお酒やちょっとしたつまみを買って、コンビニのビニール袋をぶら下げて入っていく様は、端からみればごく普通のカップルだ。
健ちゃんがパネルで少し広めの部屋を選び、フロントで鍵を受け取って、二人でエレベーターに乗り込む。
密室になった瞬間に、健ちゃんは私に後ろから抱きつき、ワンピースの胸元から中にゴツゴツした手を差し入れた。
「健ちゃんのエッチ」
そう言って上目遣いで健ちゃんを見上げると、私を見下ろす健ちゃんの目が楽しそうに細められた。
「仕事忙しくてタマってんだよなぁ…へばるなよ」
そう言って健ちゃんの少しひんやりとした骨ばった手が、ブラの内側に侵入し、その先端にある尖りを摘まみ上げる。
「あっ…!」
甘い刺激に思わず嬌声が漏れると、健ちゃんはくつくつと楽しそうに笑って言った。
「やべぇな、このままココで即挿れたくなるわ」
そう言って指先でもう充分に勃起した乳首を摘まみ上げながら、私の尻の間あたりに既に勃起した剛直を擦り付ける。
服で隔たられているにも関わらず、それは硬くそして熱くなっているのがはっきりと解った。
「だめっ…あっ…誰かきちゃう…っ」
「人がきそうな方が興奮するだろ?お前エロいからなぁ…」
健ちゃんが耳元で乳首をいたぶりながらそう囁くと、ゾクゾクした興奮が体中を走り抜け、下着の中にある中心がじわりと湿るのを感じた。
しかしその直後、エレベーターが開き、健ちゃんがチッと小さく舌打ちをする。
そして彼はやや強引に私の手を引いて、鍵を開け私を部屋の中を引きずり込んだ。
閉じられた扉に背中を押し付けられ、顎を上に向けられ、唇に噛みつかれる。
彼の唇を啄みながら舌を差し出すと、まるでその私の舌にむしゃぶりつく様に、唇と舌で激しく愛撫される。
息もできない様な乱暴なキスの合間に、健ちゃんの熱い吐息が吐き出されるのを聞くたびに、思わず興奮して腰が揺れてしまった。
長いキスが終わり、唇を離して彼は私の口内に親指を差し入れたまま、笑いながら言った。
「興奮したか?エロい女は嫌いじゃないぜ?腰揺れてんな」
そう言って彼は私の腰に手を回し、その下にある尻を手でつかみ揉みしだく。
その刺激さえも気持ちよくて、思わず頭がぼーっとしてきてしまう。

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