君と共依存
第2章 chapter1
「腹減ってるか?飯でも食いいくか?まぁ俺は軽く食ってきたけど」
そう言って健ちゃんはいつも通りスーツの内ポケットから、見慣れた銘柄の煙草を取り出す。
自分も軽くご飯は済ませてしまっていたので、健ちゃんを見上げながら私は言った。
「いいよ、軽くわたしも食べてきちゃった。今日は泊まる?それとも休憩で帰る?」
「あー…、明日朝はやくから案件あるけど場所がここらへんだから泊っていったほうが楽かもしれねぇ。お前は店大丈夫か?」
「うん、まぁどうせ予約の客が数名いるくらいだから、その時間にいけばいいよー。だから大丈夫!」
私のその言葉にそうか、と言って健ちゃんは目をあわせる事もなく、火をつけた煙草を吸い込みそしてはぁっと大きく煙を吐き出した。
ふわっと、健ちゃんの吐き出した煙草の香りがあたりに漂いそして消える。
煙草はあまり好きではなかったりするけれど、彼の煙草の香りはなぜか嫌じゃなかった。
私より15歳も年上の彼の煙草を吸う姿が、同年代の男どもより落ち着きがあって大人に見えるからなのかもしれない。
同年代の男たちとは、どうも私はうまくいかないようだ。
それなりに彼氏をつくってみたりセフレ関係になった男たちも数人いるけれど、すぐに挿入を焦ったり前戯が雑だったりと、あまりいい印象がなかった様に思う。
しまいには、そんな仕事やめたら?と説教してくる始末だった。
別に好きでやってるわけじゃない。
これしか、生きる糧がないだけだ。
俺が養ってやるよ、という男は信用しない事にしている。
大して金もないくせに、結婚したい一緒に棲もうとかいう男は、大抵ただ恋愛というものにラリってるだけだ。
どうせしばらくしたら、イラついて私に暴力をふるったり束縛したりと、ろくな事にならないと思っている。
男に金もセックスも全て依存する、母親の様にはなりたくはなかった。
もちろん風俗の仕事もパパ活も、ある意味若さを売って体を売って、男に依存して生きているといえばそうかもしれない。
まぁどちらにしろ長生きできるとは思わないし、結婚もしたいと思ってもいないし、子供なんて必要ないと思っているわたしにとっては、とりあえず今日この日を生きられればいいという考えしかなかった。
しばらくしてそのうち、彼氏をつくるのもセフレをつくるのも無駄の様に思えて、今はセックスする相手は客しかいない状態だけど、現状満足している。
そう言って健ちゃんはいつも通りスーツの内ポケットから、見慣れた銘柄の煙草を取り出す。
自分も軽くご飯は済ませてしまっていたので、健ちゃんを見上げながら私は言った。
「いいよ、軽くわたしも食べてきちゃった。今日は泊まる?それとも休憩で帰る?」
「あー…、明日朝はやくから案件あるけど場所がここらへんだから泊っていったほうが楽かもしれねぇ。お前は店大丈夫か?」
「うん、まぁどうせ予約の客が数名いるくらいだから、その時間にいけばいいよー。だから大丈夫!」
私のその言葉にそうか、と言って健ちゃんは目をあわせる事もなく、火をつけた煙草を吸い込みそしてはぁっと大きく煙を吐き出した。
ふわっと、健ちゃんの吐き出した煙草の香りがあたりに漂いそして消える。
煙草はあまり好きではなかったりするけれど、彼の煙草の香りはなぜか嫌じゃなかった。
私より15歳も年上の彼の煙草を吸う姿が、同年代の男どもより落ち着きがあって大人に見えるからなのかもしれない。
同年代の男たちとは、どうも私はうまくいかないようだ。
それなりに彼氏をつくってみたりセフレ関係になった男たちも数人いるけれど、すぐに挿入を焦ったり前戯が雑だったりと、あまりいい印象がなかった様に思う。
しまいには、そんな仕事やめたら?と説教してくる始末だった。
別に好きでやってるわけじゃない。
これしか、生きる糧がないだけだ。
俺が養ってやるよ、という男は信用しない事にしている。
大して金もないくせに、結婚したい一緒に棲もうとかいう男は、大抵ただ恋愛というものにラリってるだけだ。
どうせしばらくしたら、イラついて私に暴力をふるったり束縛したりと、ろくな事にならないと思っている。
男に金もセックスも全て依存する、母親の様にはなりたくはなかった。
もちろん風俗の仕事もパパ活も、ある意味若さを売って体を売って、男に依存して生きているといえばそうかもしれない。
まぁどちらにしろ長生きできるとは思わないし、結婚もしたいと思ってもいないし、子供なんて必要ないと思っているわたしにとっては、とりあえず今日この日を生きられればいいという考えしかなかった。
しばらくしてそのうち、彼氏をつくるのもセフレをつくるのも無駄の様に思えて、今はセックスする相手は客しかいない状態だけど、現状満足している。