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そのあまりの迫力は百戦錬磨の老兵セムージュをもたじろがせた。

「許さない、うわあぁぁっ！」
カラテが泣き叫ぶとアスナロはビームライフルを乱射する。逃れる術もなくビームライフルの連射をくらったズゴックは文字どおり蜂の巣になって木っ端微塵に爆発四散した。

「ちっ、セムージュまでやられるとは、何なんだヤツは、鬼か悪魔か」

シャープの合図でジオンのモビルスーツは撤退を始める。

「待てよ、まだ終わってね〜ぞ。テメェらは絶対に許さね〜ぞ」

ツインアイか鋭く光るとアスナロはビームサーベルを抜いて逃げるモビルスーツを追う。

「待て、危険だ、深追いはするな」というブライアン大尉の言葉も今のカラテの心には響かない。

「レオン先輩が、レオン先輩が死んだんだぞ」

「バカヤロー、目を覚ませ」

追いついたGMスナイパーカスタムの鉄拳がアスナロを殴り倒す。

「レオンが死んで、お前たちまでやられたら、オレはどうすればいいんだ」

ブライアン大尉も大粒の涙を流して男泣きをしていた。

「うわあぁぁ」

カラテは泣き叫び、アスナロはエネルギーが尽きるまでビームライフルを撃ち続けた。